木の温もりに包まれる、利用者にやさしい空間設計|有田リハビリセンター
更新日:3月25日

■目次
有田リハビリセンターとは
外観デザインと施設配置
木の温もりを感じる内装空間
大空間リハビリルームの特徴
利用者に配慮した動線設計
水まわり・設備の工夫
地元和歌山産の紀州材の活用
福祉施設としての機能性と快適性
まとめ|木造施設の新しい価値
1. 有田リハビリセンターとは
和歌山県にある「有田リハビリセンター」は、地域に根ざしたリハビリ施設として、利用者が安心して過ごせる空間づくりを重視して設計されています。
医療・福祉施設というと、どうしても無機質で冷たい印象を持たれがちですが、本施設では木材をふんだんに取り入れることで、温もりのあるやさしい空間を実現しています。
本記事では、有田リハビリセンターの施工事例をもとに、空間設計の特徴や工夫について詳しくご紹介します。

2. 外観デザインと施設配置
有田リハビリセンターは、平屋構造のシンプルな建物となっており、利用者にとってわかりやすく、安心感のある外観が特徴です。
建物前には広い駐車スペースが確保されており、送迎車の出入りもスムーズに行える設計となっています。車椅子利用者にも配慮し、スロープ付きのアプローチを採用することで、段差のない移動が可能です。
また、建物全体が横に広がる構成のため、施設内の各スペースへも短い動線でアクセスでき、利用者・スタッフ双方にとって効率の良い配置となっています。
・平屋構造で視認性が高い
・広い駐車スペースを確保
・車椅子対応のスロープ付き入口
・送迎車が停車しやすい動線設計

3. 木の温もりを感じる内装空間
施設内に一歩足を踏み入れると、まず感じるのが木の温もりです。
天井には紀州材の木梁を現しで使用し、構造そのものをデザインとして活かしています。無垢材ならではの自然な木目や節が、空間に豊かな表情を与えています。
壁や床も明るいトーンで統一されており、清潔感とあたたかみを両立。さらに大きな窓から自然光が差し込むことで、日中は照明に頼らずとも明るく開放的な空間が広がります。
一般的な福祉施設のイメージを覆す、居心地の良さを感じられる空間となっています。
・天井に現しの木梁を採用
・全体に明るい木目で統一
・自然光を取り込む大きな窓

4. 大空間リハビリルームの特徴
施設の中心となるリハビリルームは、柱を極力減らした開放的な大空間となっています。
広々とした室内には、各種トレーニング機器やリハビリ設備がゆとりを持って配置されており、利用者同士の距離も確保されています。これにより、安全性を確保しながら、快適にリハビリを行うことが可能です。
また、テーブルスペースも併設されており、運動だけでなく、休憩やコミュニケーションの場としても機能しています。
木の梁が連続する天井は視覚的にもリズムを生み、空間全体に広がりと安心感を与えています。
・柱の少ない広々とした空間
・リハビリ機器をゆとりを持って配置
・テーブルスペースと運動スペースを両立

5. 利用者に配慮した動線設計
有田リハビリセンターでは、利用者の使いやすさを第一に考えた動線設計がなされています。
施設内はすべて段差のないフラットな構成となっており、車椅子や歩行補助具を使用する方でも安心して移動できます。また、各室の入口には大きな引き戸を採用し、開閉のしやすさと安全性を確保しています。
さらに、各機能スペースが視認しやすい配置となっているため、利用者が迷うことなく移動できる点も大きな特徴です。
・入口から各室への移動がシンプル
・段差のないフラット設計
・広い開口の引き戸を採用
・車椅子でもスムーズに移動可能

6. 水まわり・設備の工夫
水まわり設備においても、利用者への配慮が随所に見られます。
トイレは広いスペースを確保し、手すりを適切に配置。介助が必要な場合でも十分な動作スペースが確保されています。
浴室についても、安全性に配慮した設計となっており、滑りにくい床材や手すりの設置など、安心して利用できる環境が整えられています。
また、洗面スペースは複数人が同時に使用できるよう設計されており、混雑を防ぎながらスムーズな利用が可能です。
・広いトイレ空間と手すり設置
・安全性に配慮した浴室
・利用しやすい場所に配置した、車椅子対応の洗面台

7. 地元和歌山産の紀州材の活用
本施設の大きな特徴のひとつが、地元和歌山産の紀州材の積極的な活用です。
紀州材は、強度・耐久性に優れているだけでなく、調湿性や香りといった特性を持ち、室内環境を快適に保つ効果があります。
紀州材などの天然の木の香りにはリラックス効果があるとされており、利用者の精神的な安定にも寄与します。また、木の柔らかさは足腰への負担を軽減し、リハビリ施設に適した素材といえます。
地域の資源を活かしながら、機能性と快適性を両立している点も、本施設の魅力です。
・構造材や内装に地元和歌山産の紀州材を使用
・調湿性・香りによるリラックス効果
・柔らかく足に優しい床材

8. 福祉施設としての機能性と快適性
有田リハビリセンターは、単に設備が整っているだけでなく、「過ごしやすさ」そのものを重視した施設です。
明るく開放的な空間は利用者の気持ちを前向きにし、木の質感は安心感を与えます。また、適度に区切られた空間構成により、プライバシーにも配慮されています。
さらに、スタッフにとっても動きやすいレイアウトとなっており、効率的なケアが可能です。
利用者とスタッフ、双方にとって快適な環境が整っていることが、この施設の大きな価値といえるでしょう。
・明るく開放的な空間
・適度なプライバシー確保
・視認性の高いレイアウト
・職員の動きやすさも考慮

9. まとめ|木造施設の新しい価値
有田リハビリセンターは、「機能性」だけでなく「心地よさ」まで追求した福祉施設です。
木材を活かした空間は、利用者に安心感を与え、日々のリハビリをより前向きなものへと変えてくれます。
今後の福祉施設においては、こうした木の空間づくりがますます重要になっていくでしょう。
機能だけではなく、「人が過ごす場所」としての価値を高めること。
そのひとつの答えが、この有田リハビリセンターの事例に詰まっています。

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