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『松原の家』自然と調和したリビングで薪ストーブを囲む

南側正面に有田川渓流、周囲はみかん畑に囲まれた自然豊かな旧金屋町の山里にある非常に環境の良い場所に佇む邸宅です。


夏は渓流によるものか非常に快適で、エアコンもいらないほど涼しい反面、冬は氷点下まで気温が下がり底冷えするため、冬に重点を置いた設計をしました。


設計のテーマは「薪ストーブを囲んで団らんを楽しむ」。

当時、薪ストーブの施工が出来る職人が非常に少なく思案していたところ、近くの別荘地で暖炉を取り付けているという情報が入り、その職人さんに薪ストーブの施工をお願いしたところ、快く引き受けていただき、無事、テーマどおりの非常に良い薪ストーブが完成いたしました。


完成したストーブに薪を入れ、火を起こすとストーブや煙突が熱を持ち、輻射熱で家中が暖かくなりました。薪ストーブは空調機のモーターなどの人工的な音が無く、静寂の中で薪が燃える音だけが聞こえてくるのでとても心が落ち着きます。


薪が燃える音が「居心地が良い」と感じるのは、古来より人間だけが自然界で行ってきた「火を起こす音」だからかもしれません。



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