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[店舗case_4]和歌山県御坊市― 和の美と機能性を両立した改築プロジェクトー

更新日:10月22日

建築実績紹介

伝統的な和のデザインを活かしつつ、現代的な利便性を加えた店舗リノベーション。

改築後も年月とともに深まる美しさを保ち続ける、地域に根ざした和の食空間です。


デザインコンセプト

「年月を重ねるほどに深まる和の趣き」

建物は15年程度の築年数を経ていますが、

和風建築特有の木と白壁の質感が『経年美(けいねんび)』を引き出しています。

改築では、古き良き意匠を残しながら、現代の店舗運営に必要な機能性と快適性を融合。

「古さ」ではなく「趣(おもむき)」として感じられる空間に仕上げました。



【外観:伝統を感じさせる和風建築】

「紀州の味」は、寄棟屋根が印象的な和風建築の店舗

年月を経てもそのデザインは古びることなく、落ち着きと風格を兼ね備えています。

今回の改築では、外観の雰囲気を崩さずに、内部動線や店舗機能の改善を中心に行いました。

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【内観:開放的な吹き抜け空間】

改築後の店内は、高い吹き抜け天井と格子梁(こうしばり)構造が印象的。

黒塗りの梁と白壁のコントラストが美しく、和の趣の中にモダンな立体感を生み出しています。

夜になると照明が木格子を柔らかく照らし、温かみのある空間を演出。

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【内観:客席・小上がり席】

店内にはテーブル席と小上がり席を配置し、落ち着いた食事空間を実現。

木格子の仕切りがほどよく視線を分け、プライベート感と開放感を両立しています。

黒と木の色を基調とした内装は、和食店ならではの上品な雰囲気を醸し出します。

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【カウンターコーナー:改築による新設部分】

2002年の改築工事では、新たにカウンターコーナーを設置

お客様とスタッフが直接やり取りできるオープンな場を設け、

厨房との動線効率も向上させました。

木と和紙を組み合わせた照明が、落ち着いた時間を演出します。

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【入口付近:動線の改善】

出入口まわりの動線を再構成し、来店から着席までの流れをスムーズにしました。

入り口の格子デザインや暖かみのある照明が、

「和のもてなし」を感じさせる迎え入れの空間を形づくっています。




改築のポイント

改築内容

目的・効果

カウンターコーナーの新設

接客スペースの充実、厨房との連携強化

入口付近の動線整理

来店導線の簡略化、混雑緩和

内装の再構成

和のデザインを保ちながら空間の開放感を強化

照明計画の見直し

天井構造を活かした柔らかい陰影演出

所在地:和歌山県御坊市小松原

竣工:1987年 改築:2002年





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