塩害・台風・豪雨対策のポイント|和歌山の海辺の家づくりで決めておきたいこと

白い外壁に木の温もりを添えた外観。庭につながるリビングや、休日にくつろげるカバードポーチ。
和歌山の海沿いで、そんな西海岸テイストの暮らしを楽しむなら、家づくりの段階で潮風や台風への備えも考えておきましょう。
大切なのは、建築地の環境に合う素材を選び、風雨に備えた設計・施工を行うことです。さらに、掃除や点検がしやすい計画にしておくと、入居後の負担も抑えやすくなります。
今回は、まず建築前に決めたい対策を整理し、最後に入居後のお手入れと台風への備えをご紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
1.建築地の潮風・強風の影響を確認する
◎塩害対策は、土地の環境を知ることから
住宅の塩害とは、潮風などで運ばれた塩分が付着し、金属のさびや腐食を進めることです。
塩害は、主に屋根や金物、屋外照明、エアコンの室外機などを中心に影響を受けます。
・塩害の影響範囲
海からの距離だけでなく、他の要因でも必要な対策が変わります。
海に近い土地で家づくりを検討する方は、次の点も確認するのがオススメです。
(1)海側が開けていて、潮風を直接受けやすいか
(2)潮風が吹き上げてくる高台か
(3)潮風が通り抜ける場所(土地)か
(4)周囲の建物や地形が、潮風にどう影響するか
など
・空調などの屋外設置の機器や設備
塩害対策がされている機器の選定について、海までの距離と設置場所の環境の両方を考慮することが目安の1つとなっていますので、建築会社と相談しながら決めていきましょう。
◎必要な対策に優先順位をつける
上記により、同じ和歌山の海沿いでも、敷地によって条件は異なります。
・潮風を直接受ける機器や設備
潮風を強く受ける場所では窓や外構の性能を慎重に選ぶなど、現地の条件に合わせて対策を組み立てましょう。
・塩害対策の必要性の有無について確認
家づくりの際は、塩害対策の経験豊富な設計事務所や工務店のスタッフに、建築予定の土地の特徴を聞いて、必ず確認しておきましょう。
建築前に確認しておけば、建築予算をどこに多くかけるかも整理しやすくなりますのでお勧めです。

2.外壁・屋根・金物・デッキの素材を選ぶ
◎外壁と屋根は、沿岸環境に合う製品を
和歌山の海が見える家に似合う、西海岸テイストらしい白い外壁やラップサイディング風のデザインも、素材や製品の選択肢を比べながら取り入れられます。
・建材の素材やデザイン
見た目に加えて、海沿いの地域の建築の使用条件や保証範囲、将来必要になる補修を確認しましょう。
<金属屋根・金属外壁>
同じ素材名でも、めっきや塗装などの仕様によって耐食性が異なります。塩害対策の性能は、海岸からの距離による保証条件を設けている製品もあります。
<木製の壁や窓、ポーチなど>
腐朽の耐性の性能が高い塗料を使用した建材を選ぶことで、長期間天然木の質感や木目を楽しむことが可能です。

◎小さな金物まで含めて建築会社に選んでもらおう
・塩害対策
屋根や窓、壁などの建材だけでなく、ビスや接合金物、手すりなども、海に近い場所の建物の設置環境に合う材質・防食処理を選ぶことが大切です。
・ステンレス
種類や使用環境によっては潮風でさびるため、建材の材料と共に、建築会社に塩害対策がされているかどうか確認しましょう。
◎デッキは、質感と手入れ方法で選択
家づくりの時に、建築会社に、入居後どのように使いたいか伝えて、それに合った樹種と塗料を決めまることをお勧めします。
同時に、床板に加えて下地や固定金物も沿岸環境に合うものを選びましょう。
・天然木のデッキ
自然な手触りや木の表情が魅力なので、人気です。
デッキに適した天然の木の中から選びましょう。
・塗料
天然木のデッキに合う塗料を選ぶことで、メンテナンスの頻度や内容が大きく変わります。
・人工木
定期的な塗装が不要な製品があり、手入れの負担を抑えたい場合の選択肢になります。
デッキを作る際は、床下の通風・排水、掃除用の屋外水栓、軒やシェードなどによる日よけ方法を建築会社に伝えて対応してもらうことで、イメージ通りの使いやすいデッキが作れるようになりますのでオススメです。

3.サッシ・屋外設備の仕様と配置を決める
◎サッシは性能と掃除のしやすさで選ぶ
・リビングから庭や海を眺める大きな窓
必要に応じた耐風圧性能と水密性能のある窓を設置してもらうよう、建築会社に依頼しましょう。
潮風対策に必要な性能は、地域や建物の高さ、立地条件などによって変わってきますので、潮風対策の経験豊富な建築会社に依頼するのがベストです。
・外壁や窓についた塩分を取除く
建築時に、建物の脇に掃除がしやすい幅の通路を確保しておくとで、掃除がラクにこなせるようになります。
◎室外機は耐塩害仕様と置き場所を検討
・エアコンや給湯設備など、家の外に設置する機器
耐塩害・耐重塩害仕様が用意されている機種があります。建築地の条件を伝え、適した仕様を選びましょう。
<置き場所>
潮風を直接受けにくい建物の陰などを候補にしながら、通風・排気・点検に必要なスペースを確保します。
<外観に合わせて目隠しを設ける場合>
囲いすぎて空気の流れを妨げないことが大切です。設備の位置は、外観や庭の計画と一緒に決めておくのがおすすめです。

4.外構・外壁・窓・屋根の暴風雨対策
◎窓には飛来物の備えも必要
・暴風対策
雨戸やシャッターを取り付けない場合、大雨や風圧に耐える高性能の窓であっても、飛んできた物によっては窓が割れてしまう可能性はぬぐえません。
そのため、普段はほぼ使用しない方であっても、リビングなどの出入りする窓には、暴風対策として窓にシャッターや雨戸の設置を検討しましょう。
・使い易さ
室内から操作できる電動シャッターなどもありますので、生活イメージに合った機能も検討しましょう。
・小窓には強化ガラスやルーバー
風向きや家の周辺環境、雨戸やシャッターを設置しにくい小窓などの場合は、飛来物対策に適したルーバーや強化ガラスなど使用することで、対策をしましょう。
◎豪雨を想定した防水・排水
・屋根と外壁の接合部、窓まわり、換気口など
豪雨を想定した防水の納まりにしましょう。大量の雨水を家の敷地外へ逃がすため、家だけでなく、外構の排水の仕組みは重要です。
排水の設備が不十分の場合は、雨漏りが起きたり、外構が雨水が溜まってしまいます。
屋内への浸水被害を防ぐためにも、建築会社に防水・排水対策をしっかりお願いしましょう。
・雨どい・排水口を点検
家づくりの際に、雨どいや排水口について、点検しやすい場所にしておくことも重要です。
(入居後に、枯葉や土で詰まっていないかどうか確認するため)
・軒やカバードポーチ
強風を伴う豪雨の場合、軒やカバードポーチのサイズによっては、外壁や窓に強風や大雨が直接当たってしまう場合がありますので、しっかり暴風雨対策をしておきましょう。
◎カーポート・フェンスの耐久性能
・柱や基礎、固定方法を確認
カーポートやフェンスは、耐風性能の表示に加えて、基礎の施工方法も重要です。
カーポートの大きな屋根や、背の高い目隠しフェンスなどは、暴風を受ける面積が大きくなります。そのため、基礎の施工が十分でないと耐風性能を十分発揮出来ず、暴風で倒壊してしまう可能性が出てしまいます。
家づくりの際は、その土地で想定される風の強さや向き、豪雨時の降水量を確認し、家と一緒に、カーポート、フェンス、外構も暴風や豪雨の対策をしっかり行いましょう。

5.入居後のお手入れと台風への備え
◎定期的に掃除して塩分や汚れを落とす
入居後は、製品の説明書を確認し、定期的に清掃と異常がないか、年に1回は点検をしましょう。
【点検事例】
・サッシや手すりなど
やわらかい布やスポンジを使い、指定された方法で塩や汚れを取り除きます。軒下や室外機の隙間の汚れを落とすには、家庭用の高圧洗浄機を使用するとラクラクです。
・デッキ
定期的に清掃を行いつつ、落ち葉や土などの埃を取り除き、ささくれ、ビスの浮き、ぐらつきがないかを確認しましょう。
・天然木のデッキや外壁
樹種や塗料に合った方法で、定期的に再塗装を実施しましょう。
・屋外設備、機器
説明書を確認し、それぞれの設備や機器に適した方法で、定期的に清掃を行いましょう。
◎台風や暴風雨・豪雨が来る前に
風や雨が弱いうちに、次の準備を済ませましょう。
・庭の椅子、鉢、遊び道具を、倉庫や屋外収納、または屋内に移動する
・パラソルやシェードを倉庫や屋内へ収納する
・シャッターや雨戸を閉め、窓を施錠する
・雨どいや排水口のごみを取り除く
など

◎通過後は、異常がないか確認
・天候が落ち着いた後
安全な場所から、外壁や窓、カーポート、フェンスに破損やぐらつきがないか確認します。
【雨漏りの跡や部材の外れなど、異常を見つけた場合】
自分で屋根や高所に上がるのは危険です!
必ず、建築会社や専門の業者に相談し、破損状態を確認してもらいましょう。

Q&A|建築前に知っておきたいこと
Q.海からどのくらい離れれば、塩害対策は不要ですか?
一律の距離では判断できません。風向きや地形、周囲の建物によって潮風の影響が変わります。建築会社との打ち合わせの中で、周辺環境と、採用する製品の使用・保証条件を確認しましょう。
Q.海沿いでも天然木の外壁を使えますか?
天然木専用の高性能の塗料を使用した外壁材もあります。建築会社との打ち合わせの際に相談し、沿岸部に適した外壁を選びましょう。
Q.海沿いでも金属製の屋根や外壁を使えますか?
塩害対策を施した製品もあります。材質や表面処理、施工方法、保証条件を比べ、建築地に適したものを選びましょう。
Q.シャッターを付ければ、台風対策は十分ですか?
シャッターは、暴風雨から家を守る方法の一つに過ぎません。屋根や外壁、外構の防水・排水に加え、庭やカーポートやフェンスなども含めた、家全体で暴風雨の対策を行うことが大切です。
Q.予算が限られる場合、何を優先すればよいですか?
建設会社との打ち合わせの時に、家を守るために必要な部分を整理し、重要度の高さを基準に整理しましょう。整理出来たら、重要度の高いものから順番に、暴風の耐性や豪雨の排水対策を決めていくのがおすすめです。
まとめ|建築前の備えが、入居後の暮らしやすさにつながる
和歌山で家を建てるときは、家づくりの段階で、建築予定地の環境を知り、環境に合った素材や性能を持つ商品の選定や、家の敷地外への排水方法を一緒に計画することが大切です。
そして、掃除や点検がしやすい場所にしたり、屋外に配置する用品をすぐに収納出来る倉庫や部屋を用意しておくと、入居後の暴風雨対策が進めやすくなります。
家の窓から海を感じる景色や、庭でくつろぐ時間を長く楽しめるように、好みの家のデザインや間取りと共に、必要な暴風雨対策を組み合わせて考えることを、お勧めします。
エムツービルダーズへの家づくりのご相談
「海が見える大きな窓にしたい」
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そんな希望と一緒に、塩害や台風への気になる点もお聞かせください。
建築予定地、取り入れたいデザイン、将来の手入れにかけられる時間などを共有しながら、暮らしに合う家づくりを考えてみませんか。
相談前に、次の3つをメモしておくと、希望を伝えやすくなります。
・新しい家で楽しみたいこと
・収納したい道具の種類・大きさ・量
・今の住まいで、準備や片付けに困っていること
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