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大きな窓で開放的なのに、暑くなりにくい家とは?|和歌山の夏も快適な西海岸スタイル

9月29日
読了時間: 10分

青空や庭の緑が見える大きな窓、外へとつながる明るいリビング。

西海岸テイストの家には、そんな開放的な空間がよく似合います。


一方で、家づくりを考えるときに気になるのは

「窓を大きくすると、夏に暑くならない?」

ということではないでしょうか。


実は、明るく開放的な家と、暑さを我慢しない家の両立は可能なんです!


それを最も効果的に出来るのは、新築やリフォームなどの家づくりの時がチャンス。

窓の向きや大きさ、軒・庇(ひさし)による日差し対策、断熱・気密性能、空調の使い方まで一緒に考えることで、和歌山の夏にも心地よく過ごせる住まいを目指せます。


第4回は、西海岸テイストらしい開放感を大切にしながら、室温が上がりにくい家にするためのポイントをご紹介しますので、最後まで読んでくださいね。

1.大きな窓は、暮らしに開放感をもたらす

大きな窓があると、家の中と庭や空とのつながりを感じやすくなるのが最大の魅力です。

リビングから子どもが庭で遊ぶ様子を見守ったり、休日にデッキまで空間を広げたりできることも魅力です。


一方で、大きな窓は太陽光と一緒に太陽の熱や外気温も多く取り込みやすくなります。もし、窓を大きくしただけの場合は、夏は室温がさらに高くなり、冬は冷たい外気を多く取り込んでしまうため、カーテンを閉めたまま過ごすことが多くなってしまいかねません。


家づくりで大切なのは、窓の大きさだけでなく、次の点をまとめて考えることです。

  • どの方角に大きな窓を設けるか

  • 夏や冬にどこまで日差しが入るか

  • 軒や庇(ひさし)、屋外のシェードで日差しを遮れるか

  • ペアガラスやトリプルガラスなどの断熱性能

  • 外からの視線を避けられるか

など。


窓から見える景色をどのようにするか、休日をどのように過ごすのか、などを考えると、開放感と快適性を両立しやすくなります。




2.西日は生活に合った方法で避けよう

西側の窓の大きさと位置はどうする?

西日は太陽が低い位置にあることから、軒だけでは太陽光を遮れないことが多くなります。そのため、室内に長時間注ぐ西日をどのように避けるかがポイントです。


家の周辺環境によっては、家の西側にリビングやダイニングを設ける必要がある場合があります。リビングやダイニングに設ける大きな窓を、家の西側にした場合、午後の高い室温の状態のまま太陽光が屋内に長時間入り込むため、部屋の温度が下がりにくくなります。


この高い室温と太陽光を解消する対策としては、家の構造や周辺環境、家での過ごし方によって「西日をどう避けるか」が変わってきます。


(例)

「夕方も西側の大きな窓を開放して、屋内と屋外を行き来しながら過ごす季節が多い」

「西側の庭に続く開放的な大きい窓が欲しいが、室内に侵入する西日は避けたい」

「西日の室内への侵入は、夏は避けて、冬は逆に入れたい」

「西側は換気用の窓だけあればいい」

「西側に窓は不要」

など。


ご家族にあった生活に合わせて、西日対策をするのがベストです。




方角だけで決めず、敷地全体を見て検討しよう

家の周辺環境の条件によって、太陽光がどのように部屋に入ってくるか、窓の位置や機能をどうすべきかが変わってきます。

例えば室内に入る太陽光は、隣家との距離や位置、道路からの視線、周囲の建物による影、庭の配置によって変わってきます。


そのため、家の向きや大きな窓の配置について「南向きなら明るい」「西向きなら暑い」と、方角だけで判断せず、現地を確認しながら家づくりすることをお勧めします。


そこで、イメージに近い生活を実現出来るよう、以下の対策方法を参考にしてみてください。


◎西側の窓の西日対策方法

(1)景色や採光に最低限必要な大きさに抑え、窓の位置も検討する

(2)カバードポーチや縁側で、室内への日差しの侵入を抑える

(3)屋外にシェードを設置する、庭など屋外の植栽で西日を和らげる

(4)ブラインドやすだれなどで西日を遮る

(5)お風呂やトイレなどの水回りや収納を配置する

など




3.冬の暖かい太陽光のメリットを活かす

夏の日差しを直接室内へ入れない

夏の暑さ対策で大きなポイントの1つに、太陽光の室内へ注ぐ量を調節することが、室内温度の上昇を抑えるのに非常に有効です。


そのため、断熱性能の高い窓だけで太陽の熱を遮るのではなく、軒や庇(ひさし)を適切に設けることで、庭や景色を楽しみつつ、室温を適度に保てるようにするのがおすすめです。


他には、西海岸テイストの家と相性がよいカバードポーチを設ければ、リビングと庭の間に日陰の空間をつくれますので、大きな軒やひさしが不要です。

季節の良い時期は庭を見ながらコーヒーを飲んだり、子どもやペットと過ごすなどが可能ですので、大きな窓を活かした開放的な生活がしやすくなります。


また、窓の室内側に和風の家に見られる「縁側」を作る方法でも、日差しを避けながら、室内から庭や景色を楽しめる開放的な家づくりが可能です。



軒やひさしの高さや深さは適度が大切

軒や庇(ひさし)の長さは、窓の高さや方角、夏と冬の太陽光の侵入範囲、建物の形などに合わせて調整しましょう。


もし、設置位置が低かったり、深すぎると外の景色の見える範囲が狭まります。さらに、室内に侵入する太陽光の量が少なくなってしまいますので、1日中室内灯が必要な暗さになってしまう可能性もあります。ここまで遮ってしまうと、冬に取り入れたい暖かい日差しまで入らなくなる可能性が出てきてしまいます。


一戸建ての家は「冬に暖かい太陽光をたくさん部屋に取り込めること」が大きなメリットの1つです。

「夏は室内への日差しの侵入を適度に遮り、冬は暖かい光をたくさん取り込む」という、季節ごとの太陽光の取り込み方のバランスを考えて、毎日の生活や家の周辺環境に合った夏の日差し対策を計画しましょう。




4.断熱・気密・遮熱を組み合わせる

家の暑さや寒さ対策で、「断熱」「気密」「日射遮蔽(遮熱)」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。

それぞれの役割の概要は、以下になります。



もし断熱性能だけ高めた場合、窓から夏の強い日差しが入り続けると室内温度は上昇します。また、気密が低ければ、断熱していても外気温が屋内に多く入ってしまいます。

一方、ブラインドで日差しだけ遮っても、断熱や気密性能が低ければ、外気温が屋内に入ってきます。

また、気密が低いと屋内の空気の循環が悪くなってしまうので、湿気の多い時期は「カビ」などが発生しやすくなります。


つまり、どれか1つ欠けても「夏暑くて冬寒い、快適ではない家」になる可能性があります。


1年中屋内の温度変化が小さくて、かつ新鮮な空気の快適な家にするためには「断熱・気密・遮熱の3つの対策を行うことが大切」です。

資源エネルギー庁も、省エネで快適な住まいづくりでは、冬の断熱と夏の日射遮蔽が基本になると説明しています。




5.風・シーリングファン・空調を上手に使う

外気からの風通しだけだとダメ?

窓を開けて風が通る家は気持ちがいいですよね。一方、昔と違い現代は夏の気温が高すぎるので、暑くて窓を開けたままにするのは難しいかと思います。

そのため、気温や湿度に合わせて「窓を開けて風通しを良くする時」と「エアコンなどを活用する時」を切り替えることで、一年中、無理なく快適に過ごせる家にすることが可能です。


《春や秋》

自然の風を楽しめる時期ですので、風が入る場所と抜ける場所の両方を考えて窓を配置する

《夏、冬、梅雨の時期など》

窓を閉めてエアコンや暖房に加え、シーリングファンなどを併用する


シーリングファンで空気を循環しよう

吹き抜けや勾配天井のあるLDKでは、シーリングファンが西海岸テイストのインテリアにもよく合います。


シーリングファンは、室内の天井付近に溜まっている空気を循環してくれます。これは、天井付近にたまりやすい暖かい空気を動かすことで、床などの冷たい空気と混ざり合うようになります。これにより、部屋全体の空気が常に循環しますので、冷房や暖房の効率を高めてくれる効果があります。


そのため、エアコンとシーリングファンを組み合わせれば、広いLDKや吹き抜けでも快適過ごしやすい環境を作ることが可能になります。




休日の過ごし方を想像して設計する

日中の日差しも含めて、庭の緑を眺めたりしながらくつろぎたいですよね。


家づくりをする時は、まず最初に、春や秋の屋内外での過ごし方、夏や冬の屋内での過ごし方をイメージするのがポイントです。

そして、家の周辺環境の状況を踏まえた窓の位置や大きさ、家族の人数と生活動線、家事動線を考えた間取り、と進めていくと家づくりがスムーズになります。


「休日を、この家でどう過ごしたいか」を設計者に伝えたうえで、それを叶えるための断熱・気密・遮熱などの機能や性能はしっかりしているか、バスルームやキッチンなどの設備をどうするか、といった手順で検討していくことが、理想の心地よい住まいへの第一歩になります。



Q&A|和歌山の暑さを考えた家づくり

Q.大きな窓を設けると、必ず暑い家になりますか?

大きな窓でも、断熱や空調、日差しの侵入など、建物全体で以下の対策をすることで、暑くなりにくい家にすることが可能です。

・断熱性能の高い窓や壁、屋根、床を採用する

・大きい窓を設置する方角を検討する

・軒や庇(ひさし)、屋内用や屋外用シェード、すだれなどで日差しの侵入を抑える

など。


Q.西側には窓をつくらない方がよいのでしょうか?

西側は、家や周辺環境によって採光や換気、利便性などの理由で窓が必要な場合があります。

強い西日対策として、必要に応じた窓の大きさや位置を調整したり、シェードなどで日差しを遮る方法を検討しましょう。


Q.シーリングファンがあれば、エアコンを使わずに過ごせますか?

シーリングファンは空気を循環させる設備としてとても有効ですので、春や秋はエアコンなしでも過ごせます。

一方、夏や冬はエアコンを稼働させて温度調節をしながら、除湿機、加湿器と一緒にシーリングファンも組み合わせて使用することで、屋内の空気が効率よく循環しますので、さらに効果が高まります。


Q.断熱性能は高いほどよいのでしょうか?

断熱性能は快適な住まいをつくる大切な要素ですが、過ごしたい家に適した断熱設備を導入しましょう。

家づくりでは、周辺環境はや間取りよって適した機能や設備が変わりますので、休日に過ごしたい家をイメージしながら。断熱、気密、遮熱、空調などを組み合わせて、1年中快適に過ごせる家を目指しましょう。



まとめ

西海岸テイストらしい大きな窓や、庭とつながる開放的なLDKは、和歌山の自然を身近に感じられる魅力的な空間です。


目指したいのは、開放感のために暑さを我慢する家ではありません。

夏の午後も庭の景色を楽しみながら、家族が自然体で過ごせること。そんな暮らしを思い浮かべながら、デザインと性能のバランスを整えることが大切です。


次回は、潮風や台風など、和歌山の海沿いで考えておきたい住まいの耐久性とメンテナンスについてご紹介します。




エムツービルダーズへのご相談

「大きな窓のある明るいLDKにしたい」「開放感は欲しいけれど、夏の暑さが心配」といった段階からでもご相談いただけます。

希望するデザインだけでなく、建築予定地の日当たりや周囲の環境、家族が家で過ごす時間などを共有することで、暮らしに合った窓や日差し対策を検討しやすくなります。



相談前に、次の3つをメモしておくと、希望を伝えやすくなります。

・新しい家で楽しみたいこと

・収納したい道具の種類・大きさ・量

・今の住まいで、準備や片付けに困っていること


具体的な間取りが決まっていなくても、エムツービルダーズでは企画段階から相談できます。


お問い合わせフォームの「ご相談内容」に、希望する暮らしや建築予定地をご記入ください。



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