和歌山県有田郡広川町(ありだぐんひろかわちょう)は、熊野古道の宿場町と紀伊水道の港街であり、網元の街として栄えました。一方、江戸時代に起きた安政南海地震では、津波の知らせを火で知らせて多くの人が助かった伝説のある街でもあります。
和歌山県広川町で家を建てる検討をされている方は、是非この記事を読んで参考にしてくださいね。
《1》広川町ってどんなまち?
1. 地理と気候
湯浅町は和歌山県のほぼ中央部にあり、東は町の名前の由来となっている広川の源流が広がっており、急峻な山に囲まれた美しい渓谷が続いています。西は、紀伊水道に面しており、人気の美しいビーチが複数あります。気候は温暖なため、町の西側は市街地と自然豊かな山と海があり、山にはみかんをはじめとする果樹園が広がっています。ほぼ町全体が山に囲まれていることもあり、比較的降水量が少ない町です。
町の東側の急峻な山岳地帯には、複数のダムがあるほか、広川沿いには滝原温泉があり、蛍が出る時期には多くの人が訪れる人気スポットになっています。町の西側の市街地は以前の宿場町と港町の両方の側面を持っています。そして、唐尾湾に面した西広海岸は、遠浅のビーチとして夏は多くの人で賑わっています。
2. 歴史
広川町は、古くから熊野古道の宿場町として、そして港町として漁業も栄えていた町ですが、最も特筆すべきなのは、古くから防災意識の高い町でもありました。伝聞として残っているのは、江戸時代に起きた南海トラフ地震の「安政南海地震」の際の逸話です。
江戸時代は和歌山が発祥の醤油産業が日本各地に広がっていた時期で、千葉県の銚子にある和歌山発祥の「ヤマサ醤油」事業を営んでいた濱口梧陵(はまぐちごりょう)が、広川に帰省していた時に起こりました。
当日の午前10時に安政東海地震が発生し、その日の午後4時に安政南海地震が発生します。
その時に起こった津波を「人々に伝えて、さらに高台の廣八幡宮に避難させるため」に、刈り取った稲の束(稲むら)に火をつけて、多くの人を避難させた逸話を「稲むらの火」として語り継がれています。
また、この津波の後に、また起こるかもしれない津波を防ぐために、長さ600m、高さ5mの防波堤が「広村堤防」として今も残っています。
3. 観光スポット
広川町で人気のスポットをご紹介します。
西広海岸:JR紀勢本線「広川ビーチ駅」の近隣にあり、関西で人気のビーチの1つです。
広川上流のホタル:ホタルが出る時期に行くと幻想的な風景を堪能出来ます。
オレンジ農園等の果樹園:広川町各所にみかんを楽しめる農園や梅の施設があります。
歴史的建築物:旧戸田家住宅、江戸時代の醤油の蔵など、多数点在しています。
4. 経済と産業
広川町の経済は、古くは紀伊水道の港町として、内陸は熊野古道の参詣の宿場町として栄えていました
。江戸時代になると、和歌山が発祥の醤油が全国に広まり、各地の生産に関わった町です。
ヤマサ醤油も和歌山で生まれ、のちの千葉県の銚子に生産拠点を作り、江戸などに発送していましたが、運営元は濱口梧陵(はまぐちごりょう)などの和歌山出身の人が担っていました。
そのため、江戸の頃は醤油の蔵などが多数あり、明治になるとみかんなどの柑橘類も多く生産されるようになっていき、ビーチなどの観光も盛んになり、現在に至ります。
5. アクセス
広川町は、和歌山県の主要都市である和歌山市から電車や車で40分の距離にあります。大阪までは、紀勢本線(きせいほんせん)や阪和自動車道経由で90分のため都市部までのアクセスが良好で、休日も観光などで訪れる人が多い地域です。
《2》広川町で家を建てる時の注意点
広川町は、町の東側に広がる丘陵地帯と、西側の市街地、および紀伊水道に面した海岸に分かれます。
西側も標高が低いところと、高台がありますので、家を建てる場所がどのような特徴がある場所か、確認したうえで決めていきましょう。
◎広川町の丘陵地帯付近に建てる
1:良い面
・山はもちろんのこと、海も比較的近いので、海と山の両方の自然を楽しめる
・町の東側は広川の渓流、桜の鑑賞、ホタルの鑑賞、温泉を楽しむことが出来る
・市街地はそれほど遠くないので、自然に恵まれた中で便利な生活も可能
・雪はほとんど降らないため、夏はビーチ、春と秋は紅葉と果物、と楽しめることが多い
2:注意点
川や山沿いの近くに家を建てるときは、以下の注意点を考慮することが重要です。
・川沿いの地域は、大雨時の氾濫のリスクがありますので、防災計画などを確認しましょう。
・川沿いは地盤が緩い場所があるので、地盤強化工事がどの程度必要か確認しましょう。
・山に近い地域は、山崩れの危険性があるので、防災計画やハザードマップを確認しましょう。
◎広川町の市街地や海の近くに建てる
1:良い面
・市街地なので、買い物などが便利
・歴史的な景観が点在しており、非日常もすぐ近くで楽しめる
・漁港も海岸も複数あるので、海のレジャーで楽しんだり、海の幸の恩恵を得やすい
・J Rで和歌山市や大阪に行きやすく、高速のインターもあるので便利
2:注意点
・海や川の近くは地盤が緩い場所があるので、地盤強化工事がどの程度必要か確認しましょう。
・川に近いところは氾濫のリスクがあるので、防災計画やハザードマップを確認しましょう。
・海沿いは、高潮や津波も危険性もあるので、防災計画やハザードマップを確認しましょう。
・山に近い地域は、山崩れの危険性があるので、防災計画やハザードマップを確認しましょう。
広川町で家を建てる場合は、これらのポイントをしっかりと考慮して、快適で安全な家を建てることが重要です。
《3》広川町で家を建てる時のおすすめの地元の工務店は?
広川町で家を建てる際の地元の工務店をgooglemapに出てくる工務店を50音順でご紹介します。
・植山工務店
・川建築事務所
・山下木造建築店
最後に、建材・建築設計『株式会社丸紀』のご紹介です。
木材や木製の建築資材の製造販売を行っている当社は、和歌山県日高町の南にある和歌山県美浜町にあります。
当社には、木の専門家が多数在籍しており、住宅建築に使用する木製の柱、木製の外壁材、木製の室内の壁材・床材・天井材なども数多く取り揃えています。
木材は、地元和歌山の紀州ひのき材・紀州杉材をはじめとする、国内外の良質の木材を厳選して加工し、お客様にお届けしています。
当社は、社内に一級建築設計&住宅建築事業部門「エムツービルダーズ」がございます。
エムツービルダーズは、アメリカのカリフフォルニアデザインのサーファーズハウスやガレージ付きハウス、アメリカ北部やカナダに多く見られるビクトリアンスタイルの家を得意としています。
一方、建築資材として日本式の引き戸や畳、焼杉の外壁材など、和風の家からアメリカ風の家まで幅広く建築可能です。さらに、わんちゃんやねこちゃんと一緒に暮らすための資格保有者がいるため「ペットと暮らす家」も対応しています。
新築だけで無く、リフォームやリノベーション、店舗や事務所の建築実績も多数あります。
経験豊富なスタッフが、わかりやすく、丁寧に対応いたしますので、簡単なことでも小さなことでも大丈夫です。
お気軽にご相談ください。
エムツービルダーズ一級建築設計事務所
株式会社丸紀(美浜町)
営業時間平日[9:00~17:00] 土[事前予約のみ]
〒644-0044和歌山県日高郡美浜町和田2235-2 ログハウスのMLOGの隣
TEL:0738-24-9866
地元和歌山の紀州材を使用した新築住宅・別荘・店舗・事務所・事業所・複合商業施設などの建築設計やリフォームを幅広く対応可能な工務店です。お気軽にご相談ください。