
カラフルでデザインのかわいい、ファンタジーの物語に出てきそうな北欧の家。
エムツービルダーズは、人気の北欧風の家も建築可能です。
今回は、住んだら幸福度が高まりそうな北欧(フィンランド・ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・アイスランド)の家の特徴をまとめてみました。
【北欧の住宅の特徴】
北欧の住宅の特徴といえば、何といってもカラフルな外観と白い枠の窓。
そして、傾斜のある屋根。
都市部のアパートも、地方の一軒家も、かわいい外観の家が多く、好きな方も多いと思います。

これらの北欧の家の特徴は、それぞれの国や地域の特徴や自然環境に適応した構造、デザインがベースとなっています。
では、それぞれの国の特徴を見ていきましょう。
◎フィンランドの家の形や構造
フィンランドは、東側はロシア、北はノルウェー、西と南は海に面しています。
国土の70%が森林となっていて、緯度が高いため夏は短く、冬は厳しい寒さが続きます。
また、湖が約19万個もあるため、湖畔のそばに建てている家も多く見られます。
そのため、この厳しい気候条件の中で快適に過ごすための設備を備えた住宅が多いのが特徴です。
【特徴】
自然との調和:フィンランドは文化的に自然との調和を重視しているため、家のデザインも周囲の環境と一体化することを意識された家も多く見られます。
サウナ:フィンランドの代名詞のサウナ。これで厳しい冬も楽しく、快適に過ごせます。
実用重視のシンプルなデザイン:寒さ対策として窓を小さくしていることと、外壁をシンプルな構造のデザインとカラーにより、かわいい家になっているのも特徴です。

【建築資材】
木材: 地元で調達可能な木材(特にパインやスプルース)が主な建築材料として使われています。フィンランド産の木材は耐久性と断熱性が高いのが特徴です。
石やレンガ: 基礎部分や煙突などに使用されることが多いです。
断熱材: 厳しい冬を乗り越えるため、羊毛、セルロース、ガラス繊維などの高性能断熱材が使用されます。

【建築工法】
ログハウス(木造): 丸太を積み重ねたログハウスが伝統的な工法です。これにより、木材の自然な断熱性を最大限活用します。
モジュラー建築: 現代のフィンランドでは、工場で製造されたモジュールを現場で組み立てるプレハブ工法も一般的です。
パッシブハウス設計: エネルギー効率を最大限に高めるため、最新の断熱技術と気密性が取り入れられています。

◎スウェーデンの家の形や構造
スウェーデンは、スカンジナビア半島の東側にあり、東側と南側は海に面しており、北と西はノルウェーに接しています。
また、国土の68%が森林で、緯度が高いため夏は短く、冬は厳しい寒さが続きます。
ノルウェーと接している西側は山岳地帯となっていて、川が東と南の海に注ぎ込んでいるため、南北に森林と湖が連なっています。そして、西南東が海に囲まれている最南部は低地が多く、広い平野と多くの湖が広がっているため、地域によって家の素材やデザインが変わる特徴があります。
そのため、フィンランド同様に、この厳しい気候条件の中で快適に過ごすための設備を備えた住宅が多いのが特徴です。
【特徴】
自然との調和:スウェーデンでは、家を自然と調和することを重視しているため、外装や庭のデザインも周囲の環境と調和するよう工夫している家が多く見られます。
Fikaと居心地の良さ: スウェーデン文化の「Fika(フィーカ)」は、リラックスする時間を大切にする考え方で、家の居心地の良さに直結しています。
持続可能性: 環境意識が非常に高く、エコフレンドリーな素材や省エネルギー技術が多用されています。

【建築資材】
伝統的な赤い家: スウェーデンの田舎では、「ファルレッド(Falun red)」と呼ばれる赤い塗料で塗られた木造住宅が伝統的です。この塗料は鉄鉱石由来で防腐効果があります。
木材: 豊富な森林資源を活かして、パイン材やスプルース材が主に使われます。特に北部では、寒冷地特有の堅く丈夫な木材が使用されます。
石材やレンガ: 石やレンガは基礎部分や屋根に使用されることが多いです。
断熱材: 羊毛、セルロース、ガラス繊維などの断熱材が広く使用され、冬の寒さに備えます。

【建築工法】
木造フレーム工法: 伝統的なスウェーデンの家は木造フレームを基本としています。これにより、軽量で柔軟性のある設計が可能です。
パネル建築: 工場で作られたパネルを現場で組み立てるモジュラー建築が普及しています。
気密性と断熱性の高い設計: 厳しい冬に対応するため、窓や壁の気密性が重視されています。

◎ノルウェーの家の形や構造
ノルウェーは北欧の中でも最も北の国で、一日中太陽が沈まない白夜になる地域が多い国です。スカンジナビア半島の西側にあり、西側と南側と北側は海に面しており、東側はスウェーデンに接しています。
また、大西洋に面した多くの地域には、氷河が山を削って出来たフィヨルドがあり、急峻な山に沿って長い海岸線が続いています。南部は、多くの湖が点在しており、平野が広がっています。緯度が最も高いため夏は短く、冬は厳しい寒さが続きます。
そのため、フィンランドやスウェーデン同様に、この厳しい気候条件の中で快適に過ごすための設備を備えた住宅が多いのが特徴です。

【特徴】
自然との調和: ノルウェー文化では、自然環境との調和が大切にされます。家の配置やデザインも周囲の景観に溶け込むように設計されます。
「フリルフトスリーブ」精神: 自然と親しむことを大切にするノルウェーの価値観が家のデザインにも影響を与え、外と内の境界が曖昧な設計が見られます。
持続可能性: エコフレンドリーな素材や省エネルギー技術が普及しています。

【建築資材】
木材: 豊富な森林資源を活かして、主にパイン材やスプルース材が使われます。耐久性を高めるために防水・防腐処理が施されます。
石材: 石材は基礎や煙突、あるいは家の外壁の一部に使用されます。特に山岳地帯では石造りの家も見られます。
草屋根: 伝統的な草屋根(グリーンルーフ)は、断熱性を高めるとともに、家を自然と調和させます。
伝統的な赤や白の家: ノルウェーの田舎では、赤い塗料や白い塗料で塗られた家が一般的です。これらは防腐性の高い塗料で、過酷な気候に耐えます。

【建築工法】
ログハウス(木造工法): 丸太を使用したログハウスが伝統的な建築スタイルです。丸太の断熱性を活かした設計が北部で特に一般的です。
フレーム工法: 木造フレーム工法が現代の住宅で主流です。軽量で柔軟性があり、寒冷地向けの気密性の高い設計が可能です。
プレハブ工法: 工場でパネルを製造し、現場で組み立てる効率的な建築方法が普及しています。

◎アイスランドの家の形や構造
アイスランドは大西洋に浮かぶ火山島です。暖流により、緯度のわりに沿岸部は温暖ですが、内陸部は大変寒さが厳しいです。
一年を通じて風が強く、降水量も多いため、強風と大雨の対策が必須となっています。
そのため、他の北欧諸国とは異なる住宅が多い特徴があります。

【特徴】
火山と温泉: アイスランドは火山島であり、地熱エネルギーが豊富です。これが暖房や建築設計に活用されています。
溶岩地帯と荒涼とした風景: 土地の多くが溶岩地帯であるため、土壌が薄く、家の基礎設計に工夫が必要です。
自然との調和: アイスランド文化では、自然との調和が非常に重視されます。建物が風景を壊さないよう配慮されています。

【建築資材】
木材の輸入: アイスランドでは森林資源が乏しいため、木材は輸入に頼ることが多いです。主にスカンジナビアからの木材が使用されます。
コンクリート: 火山灰を活用したコンクリートが広く用いられています。耐久性が高く、強風や湿気にも強い素材です。
石材と芝: 伝統的な家では、溶岩石や芝を利用して建築されることもありました。
断熱材: 厳しい寒さに対応するため、断熱材には最新技術が採用され、高い断熱性能が求められます。

【建築工法】
コンクリート建築: 現代のアイスランドの家の多くはコンクリートで建てられており、耐風性や耐湿性に優れています。
地熱利用の暖房システム: 地熱エネルギーを利用した床暖房が一般的で、家全体の温かさを効率的に保ちます。
草屋根の伝統: 昔ながらの農家では、芝や草を用いた草屋根が一般的で、断熱効果があります。

◎デンマークの家の形や構造
デンマークは北欧の中でも最も南に位置しており、大小約400の島々があります。北側と東側と西側は海に面しており、南側はドイツとの国境があります。
気候は、北欧の中でも最も温暖で過ごしやすいですが、風が強く、湿度も高いのが特徴です。また、雨も多いため、防風と降雨、および海水の塩水の対策をしっかり行う必要があります。

【特徴】
「ヒュッゲ」の精神: 「ヒュッゲ(Hygge)」という、居心地の良さや暖かさを大切にする文化が住宅デザインに影響を与えています。家は快適でリラックスできる空間として設計されます。
環境意識の高さ: デンマークは環境保護意識が強く、持続可能な建築が一般的です。
家族重視の生活: 家族が集まるリビングスペースや、日常生活を快適にするデザインが重視されます。

【建築資材】
レンガ: デンマークの伝統的な住宅では、耐久性のあるレンガが主に使用されます。国内で産出される高品質のレンガが広く普及しています。
木材: 木材もよく使われますが、主に再生可能な木材や輸入木材が利用されます。
ガラス: 大きな窓やガラス張りの壁に使われ、自然光を取り入れるために多用されています。
断熱材: 厳しい冬には備えつつも、比較的穏やかな気候のため、効率的な断熱材が使用されます。

【建築工法】
レンガ造り: デンマークの伝統的な住宅はレンガ造りが一般的で、耐久性があり湿気に強い設計となっています。
木造フレーム工法: 都市部や近代的な住宅では木造フレーム工法が用いられます。
プレハブ工法: 工場で製造されたパネルを現場で組み立てる効率的な方法が普及しています。
持続可能な建築: 環境負荷を軽減するために、再生可能エネルギーを取り入れる設計や断熱性の高い建築が行われています。

最後に、建材・建築設計『株式会社丸紀』のご紹介です。
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エムツービルダーズ一級建築設計事務所
株式会社丸紀(美浜町)
営業時間平日[9:00~17:00] 土[事前予約のみ]
〒644-0044和歌山県日高郡美浜町和田2235-2 ログハウスのMLOGの隣
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